金正男暗殺事件で何の毒物が使用されていたか謎のままであったが、中川死刑囚が猛毒VXを使用していると予測していた。
キムジョンナム暗殺でマレーシア警察は、24日にVXガスが使用されていたことを発表しました。
しかし、中川死刑囚はその発表より前に毒物研究の世界的権威のアンソニー・トゥー名誉教授へ「金正男暗殺にVXが使用されている」手紙を22日付けで送っていた。
中川死刑囚はオウム真理教でVX使用
中川死刑囚って誰だ。
そう感じる方もいるだろうが、過去にオウム真理教教団であの地下鉄サリン事件に関わった中川智正死刑囚と言えばわかるであろう。
当時私は、幼かったが凄まじく異様で恐ろしく脅えたことを記憶している。
中川死刑囚は1990年代に、VXガスを用いた襲撃事件へ3度も関わり死刑が確定して東京拘置所にいる。
VXガスは史上最も凶悪な化学兵器であり、日本ではオウムのVX襲撃事件以外では使われたことがない。
VXはそれほど恐ろしいものである。
中川死刑囚がVX毒を使用した金正男暗殺と断言したのも、中川死刑囚自信が過去にVXを使用したからです。
VXの特徴、効果、怖さも熟知しているのでしょう。
また、中川死刑囚は自分自身で誤ってVX液を自分の手に付けてしまいましたが早急の解毒治療で一命を取り留めました。
VX毒は人類が作り出した化学物質の中で最悪
VXは、学名で「O-エチル-S-(2-ジイソプロピルアミノエチル)メチルホスホノチオラート
」と呼びます。
1952年にイギリスの政府研究機関でVXが開発され、人類史上最も強い毒性を持つ猛毒化学物質であり化学兵器でもあります。
VXは常温で気化しづらく、無味無臭のやや黄茶色の液体状態である。
VXが水にも溶けにくく、化学式が安定している物質なので散布されると長期間残り続ける特徴があります。
人類史史上最も毒性の強い化学兵器が、何週間も残り続ける性質には恐ろしさがあるのみです。
また、VXが木材や浸透性のある物質へ染み込んだ場合は、さらに長期間取り除かれることがないためガスマスクでも予防できません。
VX毒の症状
VX毒はキムジョンナム暗殺事件でおわかりの通り、体内に吸収されると即座に死に至ります。
VX液が体内に入ると、粘膜の激しい痛みと共に、嘔吐や痙攣、意識障害が起こって呼吸困難になり心肺が停止します。
VXによる致死量は、たったの10mgです。
たった10mgほどのVX液が体についただけで短時間に死に至ります。
例えば、1リットルのVXを兵器として使用されれば10万人中半数が死亡し、残りの半数が重体となります。
VXは水に溶けにくい性質であるが故、散布されると水で洗い流す事ができなく科学洗浄による除毒が必要になります。
万が一、VXを散布され皮膚に付着した場合は早急に「パム(PAM)やアトロピン」を用いて解毒します。
パムはプラリドキシムヨウ化メチルという物質です。
VXは化学兵器禁止条約で制約
VXは人類史上最も恐ろしい毒性を示すため、化学兵器禁止条約で使用はもちろん保存も生成も禁止されております。
また、化学兵器禁止条約で禁止された化学物質は「開発・生産・貯蔵・使用」を完全に禁止して、すでに存在する物質は10年以内に原則として廃棄することが決められています。
VXは猛毒すぎて、恐ろしいものである。
VXの歴史
1952年に、イギリス政府研究施設でラナジット・ゴーシュがVXを開発する。
1956年には、イギリスが生物兵器と化学兵器を廃棄したことでVXガスも廃棄された。
1958年になると、アメリカへ核兵器の情報資料と引き替えにイギリスはVXの研究資料を提出した。
1961年には、アメリカが兵器工場でVXの大量製造を開始する。
1962年に、アメリカが踏むとVXガスを噴出する科学地雷兵器を10万個製造した。
1967年には、VXの恐ろしさを体感したためアメリカ軍は大量のVX弾を海に沈めた。
1994年8月には、オウム真理教がVXの生成に成功する。
1994年10月に、オウム真理教がVXガスを散布する。
1994年12月に、オウム真理教がVXガス襲撃を2回行った。
1995年1月に、オウム真理教被害者の会会長がVXガス襲撃される。
1997年4つ月29日に、VXを化学兵器禁止条約の対象とし、使用・製造・保有など全面的に規制した。
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