今健康ブームとなり、お手軽ダイエットが注目を集めています。
そんな中、「塩水洗浄ダイエットの危険性」が注意されております。
ここでは塩水洗浄の危険と失敗による効果と、体験者の声を紹介します。
目次
塩水洗浄が危険な理由
まず、「塩水洗浄ダイエット」とは別名をソルトウォーターバッシングと呼びます。
塩水洗浄は、その名の通り大量の塩水を短時間に飲み干す事を指します。
具体的には、以下の手順が大きく広がっています。
- 1Lの水に塩小さじ2杯を入れた塩水を作る
- 朝起床してから直ぐに20分間で1Lの塩水を飲み干す
- 飲み干したら便を待つ
以上が、「塩水洗浄ダイエット」の手順となります。
しかし、この塩水洗浄は危険性が高く失敗ダイエットと位置付けられております。
塩水洗浄は効果が医学的に立証されていなく、体験者も体に異変を感じる事が多い事もまた事実です。
特にこの塩水洗浄が危険とされている理由が、短時間に大量の塩と水を摂取する事による内臓への負担です。
塩の過剰摂取は危険
塩はたくさん摂取すると危険という事は、少し考えると確かにと納得できる部分であります。
特に、海で遭難したら「絶対に海水を飲んではいけない」という話はご存知の方が多いのではないでしょうか。
海での遭難とは少しシーンが異なりますが、海で海水を飲んではならない理由が塩分にあります。
海水を摂取すると、血液内の塩分濃度が高まり海水ではあるものの水分を摂取しているのに脱水症状を引き起こします。
つまり、遭難し純粋な水が手に入らない状態で塩による脱水が進むと命の危険となります。
1日に必要な塩分量はたった1.5g
私たちの生活において、塩分はあまり必要とされておりません。
1日に必要な塩分量はたったの1.5gとなります。
しかし、普通の生活をしていても味噌汁やパン、丼物やスープなど多くの塩が使用されております。
ただでさえ、普通に生活しているだけで1日に必要な塩分量を超えている人が多いのに過剰な塩分摂取はとても危険です。
私たちの生活で1日に必要な塩分量「1.5g」に対し、普通に生活するだけで私たちは塩分を「10~12g」摂取しています。
つまり、これだけで1日に必要な塩分の9倍ほどの塩を摂取していることになります。
※厚生労働省調べによる
理想的な塩分量
1日に塩分1.5gの摂取は、必要最低限の数値です。
健康的に理想な塩分摂取量は、1日あたり男性で8g未満、女性で7g未満と厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」で紹介されております。
つまり、この塩分量は1日24時間の目標量という事であります。
ただし、高血圧な人は塩分摂取量が6g未満が望ましいとされています。
塩水洗浄の危険性が見えてきた
この説明でご察しのとおり、塩水洗浄の危険性が分かりやすくなったかと思います。
つまり、健康を維持するために本来1日での塩分摂取量は約「7g」が理想です。
しかし、現在の食文化では私たちは1日で約「10g~12g」の塩分を24時間で摂取しているデータがあります。
塩水洗浄ダイエットでは、塩小さじ2杯の1リットル塩水を起床後すぐに20分という短時間で飲み干すというものです。
塩小さじ2杯がどれほどの塩分量かを調べると、小さじ1杯が6gなので、小さじ2杯で12gの塩です。
1日の目標摂取塩分量が7gなので、これだけで約2倍もの塩分量になります。
さらに、1日の目標摂取塩分量7gが24時間かけての摂取量に対し、塩水洗浄ダイエットではたった20分で12gもの過剰な塩を摂取することになります。
私たちは普通の生活をするだけで1日「10g~12g」の塩分を摂取しているので、塩水洗浄ダイエットをすると1日に「24g」の塩分を摂取してしまいます。
つまり、1日の目標塩分摂取量の約「3.4倍」の塩分を体内に入れることになります。
塩水洗浄の危険は無根拠な噂話
塩水洗浄の危険は、既に塩分の異常な大量摂取にあるとお分かりになったかと思います。
そして異常なほど短時間で塩分を摂取することも、塩水洗浄が危険である事に納得できます。
塩水洗浄は失敗するダイエットとも言えますね。
しかし、真の塩水洗浄の危険は噂話にあります。
ちょっとでも健康に対して知識のある人であれば、塩水洗浄の異常なほど大量な塩分摂取量に疑問を持ちます。
そんな中で、ネット上では素人意見で「体液と同じ濃度に調節されているから体に吸収されない
」や「短時間に飲むからそのまま体から流される
」などの噂話が広がっています。
よくよく考えてみてください。
私たちが普通に生活をして摂取してしまう塩分量は約「10g~12g」です。
それに対し、厚生労働省は現代人は塩分を取り過ぎれいるから塩分の摂取目標は男性で8g未満、女性で7g未満と発表しています。
そんな社会状態で、たったの20分という短時間で小さじ2杯の塩12gを摂取するとなると塩水洗浄ダイエットには大きな矛盾が生じています。
体液と同じ塩分濃度なわけがなく、そして体内に吸収されないわけがありません。
だって、これは「水と塩」ですよ。
水と塩を体内に取り込んで吸収されないハズがありません。
仮に水も塩分も吸収されないのであれば、どのように私たちは生きているのでしょうか。
このような噂話や、根拠のない事が広まる事は怖い限りです。
医師は「どう見ても危険」と発言
塩水洗浄の危険性を知らず、失敗し効果を体験できない方が多々います。
逆に塩水洗浄でお腹を下した体験をする方が圧倒的多数です。
塩水洗浄に効果があるとすれば、私たちの内臓への負担効果と言うべきです。
医師は「どう見ても危険」
塩水洗浄についての複数のサイトを見た筑波大学の徳田安春客員教授は、「どう見ても危険だ」と指摘しました。
徳田教授は、「これだけ大量の水分と塩分をとった場合、胃と腸が急激に膨れるので耐えきれず吐いてしまう。場合によっては、胃と食道のあいだの粘膜が切れて大量に出血し、吐き出してショック状態に陥ることもありえます。もしその人の心臓や腎臓、肝臓の機能が落ちていた場合は、心不全や呼吸不全、腎不全、あるいはおなかに水がたまる、全身がむくんでしまうといった副作用のおそれがある」と危険性を訴えました。
さらに、「たとえ健康な人でも長期的に実施した場合は、塩分の取りすぎで病気になってしまうでしょう。そもそもこの方法は腸内で消化を助ける菌も根こそぎ流してしまうので、かえって腸の働きを弱めてしまう」と、肝心のダイエット効果についてもきっぱり否定しました。
出典 NHK NWES WEB
やはり、塩水洗浄など危険性があるものや効果に根拠が無い方法は不安があります。
体内にやや不自然に何かを摂取する場合は、塩水洗浄などの危険性のようにしっかりとした専門的な方の意見があるものを信じるべきだと感じました。
塩水洗浄の危険をしらずに失敗し、効果がなく体調不良を体験したかたも多いので体内に入れるダイエットはソース元をしらべてみましょう。
出所がわからないときは、関連の内容で検索して専門機関や専門の方の意見が備わっている情報を信用すべきです。