笠雲といえば、富士山の山頂付近に出来る自然の芸術みたいで綺麗な風景が広がります。
秋から冬の時期に比較的観測されやすい笠雲ですが富士山と地震の関連があるようです。
過去とても高い確率で笠雲が富士山に出ると地震が発生していたので、その関係について調べてみました。
笠雲と富士山と地震について
笠雲は、富士山の山頂付近に発生する特殊な雲です。
一般的な笠雲が富士山に発生するメカニズムは、強い高気圧が湿った風を運び、強い低気圧に流れ込む際に山体に気流が衝突しその風が山頂まで到達して出来ます。
つまり、笠雲は富士山の山体に衝突した強い湿った気流が山頂まで登り、山頂付近の低い温度によって水蒸気が霧や結晶になって発生します。
しかし、この笠雲が富士山に発生する説明として、必ず時も気流だけのひとつの要素で発生すると仮定すれば少し不思議なことが起きていました。
よく大きな地震が発生する直前には、動物達が普段とは違く不自然な行動をとることは、あなたもテレビなどでご存じでしょう。
その大地震前の動物の異常行動は、地震を予知しているのではなく地震前の地盤の移動で「陽イオン」のバランスが崩れ、空間の磁気が乱れているためとの研究発表がされました。
大きな地震が発生する前は、震源地付近の「陽イオン増加」と「磁気バランスの乱れ」が発生している事実があります。
地震の陽イオン増加と、地震予知の詳しい記事は「じゅんの助の地震予知は当たるかを検証」をご覧ください。
また、地震前の状況と同じく、笠雲が富士山に発生した時にも「磁気バランスの乱れ」が観測される時があります。
笠雲と富士山周囲の磁気
先ほど、地震と陽イオンのバランスや磁気バランスの乱れのご紹介をしました。
地震予知の記事でも説明しましたが、オーストラリアの大地震では動物達が地震が発生する前がら避難に成功しています。
これは、動物達が事前に地震を察知していたのではなく、地盤の移動によって生じた「陽イオン」や「磁気の乱れ」によって彼らが不快な環境を嫌い大移動しただけにすぎません。
つまり、大地震の震源地周囲は地震発生前から磁気が乱れ、動物達にとって住みづらい環境だったから住みやすい場所へ移動したのです。
これが結果として、地震を回避した結果になったというお話です。
しかし、笠雲ができる富士山周囲にも地震前の現象と似たものがありました。
純粋に気流によって生じる笠雲の場合は、富士山の周囲に地震時にみられる磁気の乱れが発生することがあまりありません。
不思議なことに、笠雲の中には富士山周りに地震時と同じように磁気が乱れるものがあります。
そして、この磁気を乱れさせる笠雲が富士山に発生した時は地震が発生している事実もありました。
笠雲と富士山と地震の事例
過去には、笠雲が富士山に出ると地震が発生するという記録があります。
前提として、笠雲は気流の影響によって発生するものです。
しかし、実際に磁気の乱れる不思議な笠雲が富士山に出来るのも事実であり地震と関連がある可能性があります。
これは、過去の統計をもとに記事にしておりますが磁気を乱れさせる笠雲の発生で少しでも地震の事前危機感を高められたと感じています。
少なくとも、この事実により笠雲と富士山と地震が何らかの関わりがあるという可能性が出てきました。
では、過去の笠雲が富士山に発生した時の地震をまとめてみます。
2012年2月10日に笠雲が富士山に発生した後の地震
- 2012年3月14日に、震度4の地震が三陸沖で発生。
- 2012年3月14日に、震度5強の地震が千葉県東方沖で発生。
- 2012年3月27日に、震度5弱の地震が岩手県沖で発生。
- 2012年5月24日に、震度5強の地震が青森県東方沖で発生。
- 2012年6月18日に、震度4の地震が宮城県沖で発生。
2012年11月24日に笠雲が富士山に発生した後の地震
- 2012年12月7日に、震度5弱の地震が三陸沖で発生。
- 2012年12月15日に、震度4の地震が福島県沖で発生。
- 2012年12月15日に、震度4の地震が茨城県沖で発生。
- 2012年12月21日に、震度4の地震が宮城県沖で発生。
2013年1月12日に笠雲が富士山に発生した後の地震
- 2013年1月22日に、震度4の地震が茨城県沖で発生。
- 2013年1月28日に、震度5弱の地震が茨城県北部で発生。
- 2013年1月31日に、震度5弱の地震が茨城県北部で発生。
- 2013年2月2日に、震度5強の地震が十勝地方中部で発生。
- 2013年2月25日に、震度5強の地震が栃木県北部で発生。
2013年3月13日に笠雲が富士山に発生した後の地震
- 2013年3月18日に、震度4の地震が茨城県北部で発生。
- 2013年4月13日に、震度6弱の地震が淡路島付近で発生。
- 2013年4月17日に、震度5強の地震が三宅島近海で発生。
- 2013年4月17日に、震度5弱の地震が宮城県沖で発生。
2013年11月15日に笠雲が富士山に発生した後の地震
- 2013年11月26日に、震度4の地震が宮城県沖で発生。
- 2013年12月3日に、震度4の地震が千葉県東方沖で発生。
- 2013年12月14日に、震度4の地震が千葉県東方沖で発生。
- 2013年12月31日に、震度5弱の地震が茨城県北部で発生。
2016年2月13日に笠雲が富士山に発生した後の地震
- 2016年3月22日に、震度4の地震が茨城県北部で発生。
- 2016年4月1日に、震度4の地震が三重県南東沖で発生。
2016年6月25日に笠雲が富士山に発生した後の地震
- 2016年7月17日に、震度4の地震が茨城県南部で発生。
- 2016年7月19日に、震度4の地震が千葉県東方沖で発生。
- 2016年7月20日に、震度4の地震が茨城県南部で発生。
- 2016年7月27日に、震度5弱の地震が茨城県北部で発生。
2016年10月8日に笠雲が富士山に発生した後の地震
- 2016年10月21日に、震度6弱の地震が鳥取県中部で発生。
- 2016年11月22日に、震度5弱の地震が福島県沖で発生。
以上が、笠雲と富士山と地震のデータのまとめになります。
基本的には、笠雲は富士山に気流が衝突して発生します。
また、笠雲が富士山に発生するときには、磁気が乱れない時と、乱れる時があります。
つまり、過去の笠雲と富士山と地震の関係性によって、地震前の磁気の乱れが影響して笠雲が出来やすくなる可能性が出ています。
そうでなければ笠雲が富士山に発生しても磁気が乱れる事が無いからです。
科学的根拠はないが不思議な現象
さて、笠雲と富士山と地震について不思議な現象が過去何度も発見されております。
しかし、これらは科学的な根拠はなく研究者たちの間でもあくまで仮説という位置づけです。
また、地震前の地盤の移動からくる磁気の乱れによって笠雲が富士山に発生するとすれば以下の仮設がたちます。
大きな地震になるほど、大気中のイオンバランスの乱れが大きくなる傾向があります。
地震発生前から、磁気・イオンの乱れが発生しますがこのイオンが大気中の「水分」と結びついて霧や笠雲を富士山に発生させるという仮説です。
笠雲を富士山で見かけたら、地震に備えるという事も大切かと思いました。
今は地震が頻繁に発生し、南海トラフ巨大地震も近いとテレビなどで話題です。
少しでも地震に対する被害が減るように、地震時の対処と行動をまとめた記事「南海トラフ地震速報情報と発生!その対処と必要品とタブー」がありますのでご覧ください。