年賀状の今更聞けないNGとマナー!失敗しない書き方

年末が近づくにつれて、そろそろ年賀状を書かなければと感じるところです。
さて、年賀状を書こうともそもそも年賀のマナーやNGは何だろうと感じることは誰しもあるでしょう。
当たり障りのない挨拶文が印刷された年賀状はコンビニでも販売されているが、オリジナルで年賀状を書く方は知らず知らずNGをしているかもしれません。

年賀状のマナーとルール

新年のご挨拶となる年賀状ですが、近年ではメールでの年賀挨拶が増えてきている傾向にあります。
私が中学生くらいの頃は、新年になった瞬間0時00分にガラケーで友達へメールを送る事が流行っていました。
しかし、日頃頻繁にお会いできない方や目上の方、そして日頃からお世話になっている方には年賀状でご挨拶したいものです。

まず年賀状の表裏について

一般的に年賀状は宛名書きをする面が表側です。
つまり、この記事のアイキャッチ画像が表面となります。
まずはその表面についてのルールをご紹介したいと思います。

年賀状の宛名は縦書きか横書きか

最近では年賀状のデザインも豊富になり、様々なイラストや写真入りのものが増えました。
年賀状は裏面がメインとなりますが、その裏側の文字デザインが横書きだと宛名も横書きにしてしまう方もいらっしゃいます。
厳密には、年賀状の宛名は横書きにしてはNGというルールはありません。

しかし、年賀状の宛名横書きは近年の裏面デザインの豊富さによって増えてきた現象でもあります。
つまり年配の方から年賀状の横書きされた宛名を見ると、違和感を感じてしまうことも事実です。
年賀状の宛名の横書きはNGではありませんが、当たり障りのない縦書きの宛名が失敗しない書き方です。

また、あなたと近い関係の人や友人などには年賀状の宛名を横書きにしてもかまいません。
あくまでも年賀状の宛名の縦書きはマナーではありませんが、相手への気遣いと考えてください。

年賀状の宛名の書体選び

昔は年賀状の宛名もほぼすべて手書きでありましたが、プリンターの普及により年賀状の宛名印刷を一般的になりました。
年賀状の宛名は表面でありとても重要な部分でありますが、フォント選びについて何を選んだら良いか悩む方も多いです。
年賀所の宛名フォントに関するマナーは特に定められていませんが、特殊な異系フォント以外であれば問題ありません。

マナー以前に一般常識範囲ですが、もしあなたの元へ届いた年賀状の中に宛名に絵文字要素のある崩し字フォントで印刷されていたら驚きますよね。
そのような年賀状を見たら、差出人の良識を疑ったりしまいがちです。
したがって、基本的に年賀状の宛名印刷は一般的な明朝体やゴシック体のフォントを選ぶことが無難です。

また、少し年賀状の風合いを出したい場合は宛名部分を筆で描いたような筆書体で印刷することもおすすめです。
筆書体のフォントは、年賀状の雰囲気にとても似合います。

宛名書きのマナー

宛名書きは年賀状に限らず、通常はがきでも同様のマナーがあります。
知らず知らずやってしまいがちな、宛名書き例をあげてご紹介していきます。

御中と様はどちらか1つのみ

ついついやってしまいがちな表記として、御中と様のダブル使用がります。
例えば、「ABC株式会社 イロハニホヘト部御中 ワンツースリー様」はNGになります。

御中の正しい使い方

御中の正しい表記は、「ABC株式会社御中」や「ABC株式会社 イロハニホヘト部御中」となります。
人名が入る場合は「様」を優先するので、御中は使用しません。

様の正しい使い方

様の正しい表記は、「ABC株式会社 ワンツースリー様」「ABC株式会社 イロハニホヘト部 ワンツースリー様」となります。
また、役職がある方の場合は「ABC株式会社 代表取締役 ゼロ様」という表記になります。
ただし、企業や団体に対しては「ABC株式会社 様」のように様は使用しません。

年賀状では連名NG

通常の郵便物やはがきの場合、連名表記で送る場合があります。
しかし、年賀状では例え送り先が同じ住所でも連名表記はとても失礼にあたります。
例えば、「ABC株式会社 代表取締役 ゼロ様 ワンツースリー様」という表記が失礼にあたります。

年賀状の場合は、それぞれ「ABC株式会社 代表取締役 ゼロ様」「ABC株式会社 ワンツースリー様」というように複数枚出します。
また、基本的に年賀状での連名はご法度ですが本当に近い親戚などに対しては連名で年賀状を出す方も多いです。
この場合は、家族同様の身内でありますので許容範囲だと感じます。

年賀状の賀詞「あけおめ!」

年賀状に必ず書き加える賀詞ですが、賀詞には目上の方に使うと失礼になるものも存在します。
突然ではありますが、あなたは目上の方や上司に「あけおめ!」と新年早々にご挨拶できるでしょうか。
末恐ろしいですが「あけおめ!ことよろ!」と続けるといかかでしょう。

背筋がぞっとしてしまいますね。
では「あけおめ」や「ことよろ」は、なぜ目上の方へのあいさつに相応しくないのでしょうか。
答えは、「あけましておめでとうございます」や「今年もよろしくお願いします」の略語だからです。

賀詞にも略語が存在します。
例えば「寿・福・賀・春・禧」などの1文字の賀詞をご覧になった方は多いと思います。
形式はしっかりとした言葉ではありますが、略語であるので目上の方に書くのは相応しくありません。

2文字の賀詞はどうか

2文字の賀詞は、正式な4文字の賀詞の省略語であるためこちらの文字も目上の方へ書くのは相応しくありません。
あなたの友人や知人、同僚などに対しては失礼にあたりません。
2文字の賀詞は以下のようなものがあります。

  • 賀正(がしょう)
  • 賀春(がじゅん)
  • 迎春(げいしゅん)
  • 慶春(けいしゅん)
  • 寿春(じゅしゅん)
  • 初春(しょしゅん)
  • 新春(しんしゅん)

4文字の賀詞

4文字の賀詞は正式な表現となりますので、誰に対しても失礼にあたりません。
年賀状で失敗しないためにも、4文字の賀詞を書くことをおすすめします。
4文字の賀詞は、数多く存在しますので一般的な賀詞をご紹介します。

  • 一陽来復(いちようらいふく)
  • 栄耀栄華(えいきえいか)
  • 永寿嘉福(えいじゅかふく)
  • 謹賀新年(きんがしんねん)
  • 謹賀新春(きんがしんしゅん)
  • 新春万福(しんしゅんばんぷ)

文の賀詞

賀詞には1文字、2文字、4文字以外にも文章の賀詞があります。
文の賀詞は、4文字賀詞と同様に誰に対しても失礼にあたりません。
文章の賀詞は、以下のようなものがあります。

  • あけましておめでとうございます
  • 新年おめでとうございます
  • 新春のお慶びを申し上げます
  • 新年の御祝詞を申し上げます
  • 謹んで初春のお慶びを申し上げます
  • 謹んで年頭の御祝詞を申し上げます
  • 謹んで年始のご挨拶を申し述べます

英語の賀詞の注意点

身近な方に対する年賀状や、企業がお客様へ向けての年賀状の場合はホップなデザインを選んだり英語賀詞を使う場合があります。
良くある例として、新年のご挨拶に「Happy New Year」がイメージしやすいかと思います。
私も小学生くらいの頃は、友達へ「A Happy New Year」と書いていました。

しかし、英語の賀詞として「A Happy New Year」は間違いですので「Happy New Year」と記載してください。
それぞれを日本語にすると以下のようになります。

  • A Happy New Year よい新年を
  • Happy New Year 新年おめでとう

あなたも新年早々、親戚の家にいって「よい新年を!」とは言いませんよね。
年末最後の頃に「よい新年を!」とは言いますが、新年から時期外れな「よい新年を!」とは言いません。
ですので、年賀状に英語賀詞を使う場合は「Happy New Year」とします。