エベレストの登山料が190万円以上かかるその理由とは!

エベレストはネパールのヒマラヤ山脈にある、世界一高い山です。
高さは8,848mで、チベットではチョモランマと呼ばれています。
また、世界中の登山家が憧れるエベレストですが登山料は世界高額です。

エベレストの登山料は190万円以上

エベレストは、登山料が190万円以上もの費用がかかります。
エベレストの登山料は、「登山許可取得料金」「現地の登山手続き会社手数料」「ゴミ処理代」の3つの合計金額です。

    登山許可取得料金・・・・125万円
  • 登山手続き会社手数料・・ 25万円
  • ゴミ処理代・・・・・・・ 40万円

    以上の合計で、190万円以上のエベレスト登山料が発生します。
    またエベレスト登山料はルートによって料金が異なりますが、最も通常選択するネパールルートのエベレスト登山料をご紹介しました。
    余談ではありますが、2015年まではエベレスト登山料が287万円(25,000ドル)でしたが2015年以降はエベレスト登山料が125万円(11,000ドル)に改訂されまいした。

    1ドル当たり、115円で計算しています。

    エベレスト登山料以外に装備代250万円

    さて、エベレストの登山料金だけでも190万円以上の料金がかかりますが、その装備代も150万円ほどかかります。
    装備代を150万円と聞いて驚きだと思いますので、その内訳についてご紹介します。
    まず、エベレスト登山はとても危険なチャレンジであるということをご存じだと思います。

    エベレスト登山では、専門ガイドを一人につき一人つける必要があります。
    さらに見地での休憩施設の利用料とヤクと呼ぶ動物を雇うのに費用が必要です。
    そして、エベレストは酸素濃度がとても薄いので「酸素ボトル」が大切になります。

    酸素ボトルは1本当たり6万円近くかかりますが、エベレスト登山者の平均使用本数は5本です。
    酸素ボトル料金だけで、約30万円の費用が必要になります。
    また、酸素ボトルはとても重いので先ほどご紹介した「ヤク」という動物に運んでもらいます。

    最後に登山服などアクセサリー品代が加わりザックリとエベレスト登山料以外に250万円が必要となる計算です。
    エベレストの登山料と装備代を合わせると「440万円」ととても驚愕な費用が出てきました。
    これは、最低限のエベレスト登山料と装備品のみの料金なので実際には更に金額が膨らみます。

    エベレスト登頂に必要な時間

    エベレスト登頂を目指す時間ですが、約一ヶ月が最低必要な日数になります。
    いきなり一ヶ月と聞くと、いくらエベレストが世界一高い山であったもかかりすぎではと感じると思います。
    しかし、エベレスト登山は酸素濃度が低い環境での生活になるため高山病対策をしなくてはなりません。

    エベレスト登山のスタート地点から、一つ目のベースキャンプまで約6日前後の時間がかかります。
    そして、ベースキャンプに到着すると現地で低い酸素濃度に体を慣れさせるために2週間から3週間滞在する必要があります。
    ベースキャンプの滞在時間は、体が低酸素環境に慣れるまでの個人差があるので人それぞればらつきがあります。

    高山病になってしますと、もはやエベレスト登山どろこではなく直ぐに病院送りになってしまします。
    しっかりと体を低酸素環境に慣れさせてからエベレスト登頂を目指す必要があります。
    そのため、最低で一ヶ月ほどの時間がエベレスト登山ではどうしてもかかってしまいます。

    高山病とは
    標高が2,500m以上の環境で登山活動を続けていると、6時間から数日以内に激しい目眩が発生して頭痛や吐き気、食欲不振になり呼吸困難が発生する病気です。
    高山病は低酸素濃度環境が一番の原因ですが、登山スピードやエネルギーの消費具合、紫外線量や寒さなどが高山病の発生を促進させるのでそれぞれの対策が必要です。

    政府が初心者のエベレスト登山を不可に

    1953年にエベレスト登山が始まってから、年々エベレスト登山者数は増えています。
    エベレスト登山は、登山のプロが登頂する山です。
    登山経験が豊富なプロでさえ、エベレスト登頂成功率は約50%ほどの数値になっております。

    エベレスト登山は世界一の標高がある山であり、その過酷な環境で高度の状態に対応できる能力がとても必要になります。
    そのため、事故を減らすためにもネパール政府は2015年9月29日に初心者のエベレスト登頂を禁止しました。
    また、エベレスト登頂許可の条件は「標高が6,500m以上の山での登山経験」となっております。