イルミネーションの季節と言えば、冬になり12月頃から始まります。
毎年様々な光の表現があり、見るだけでとてもあったかな気持ちになります。
全国で大規模なイルミネーションは、約357個所もあります。
目次
明治時代にイルミネーションが始まる
今やイルミネーションは、幻想的で光の表現で芸術的な空間を創造します。
ライトアップから始まったイルミネーションに、デザインというものが加えられ現在まで進化しました。
では、明治時代のイルミネーションはどのようなものだったか気になりますね。
日本初のイルミネーションは1900年
実は、イルミネーションの起源は明治時代1900年の4月30日です。
今ではルミナリエで知られる神戸の海で、観艦式の軍事パレード時に複数の軍艦が海を照らす表現がきっかけでした。
その軍事パレード以降、街中でもライトアップによるイルミネーションが始まりだします。
世界初のイルミネーション考案者
日本のイルミネーションの起源は明治時代で、それ以降電飾による飾りを株式会社明治屋が行って日本でも広がりました。
では、世界ではいつどのようにイルミネーションが始まったのでしょうか。
世界のイルミネーション起源
世界のイルミネーション起源は、1500年代にさかのぼります。
同時ドイツ人神学教授のマルティン・ルターが深い夜の森を歩いたところ、夜空に光る星の輝く姿に魅了され木の枝にロウソクを灯した事が始まりです。
1700年代初期になると、クリスマスツリーにロウソクを飾り光の装飾が始まりだします。
発明王エジソンの電球が大活躍
木にロウソクという火を装飾するには火災も発生して問題もありました。
1800年後半になると、ロウソクの火をツリーや木に装飾するには危険もあるのでロウソクから電球装飾に変わります。
電球装飾に変わったことで、現在のイルミネーション文化の始まりとなりました。
昔のイルミネーションの問題点
イルミネーションは、星の光の美しさを現在のアートを加えて表現しています。
見ているにはとても美しく、心なごむ風景となりますが電球の消費エネルギーが大きくなる問題があります。
現在ではイルミネーション用のLEDや、太陽光ソーラーパネルと連動したものがありエコを考えたイベントとなっています。
高エネルギー問題
簡易的で安価に家庭用でもイルミネーション用品が購入できるよになりその消費エネルギーが年々増加している現実もあります。
特に家庭用で高価なイルミネーション用品は買いづらく、必然的に高エネルギーの安価なモノになりがちです。
その結果、年々各家庭で高エネルギーの電飾イルミネーションが増えヒートアイランド現象や地球温暖化の進行原因となっている問題も発生しています。
過度な電飾による光害問題
通常の一般家庭や街灯の照明は、必要とされる光であり生活を便利にしたり治安改善を目的にしております。
該当もできるだけ下方を照らし、空へ光が広がらないように設計しております。
一方でイルミネーションの目的は、環境保全というよりは街の活性化やイベントなどの広告的な要素があります。
つまり、イルミネーションの電球ひとつひとつが空へ光が漏れないような設計がされていないため広範囲に過度な光が存在してしまいます。
その結果として、肉眼でより夜空が見えなくなり天体観測等に影響がでている光害問題の原因のひとつとなっております。
また、本来夜間は強い光が無いはずですがその自然環境に反して随時強い光を浴びることから自然の生態系にも影響が出ている問題もあります。
進化し続けるイルミネーション
長年イルミネーションによる地域活性化の効果はよいものの、環境問題や光問題が課題でありました。
イルミネーションが始まりだした当時は熱電球であったが、発光ダイオード電飾に変わり、現在ではLED電飾となっています。
大規模な商業イルミネーションでは、これらの低エネルギー電飾を取り入れ徐々に消費エネルギー化への取り組みに尽力しています。
電飾のエネルギー問題も時代の流れとともに解決方向へ進んでいますが、新しいアイデアで光害対策のイルミネーション電飾も普及していきそうですね。
今後のイルミネーションに期待です。
イルミネーション専門のデザイナーがいる
イルミネーションは綺麗と一言で表現できますが、実はイルミネーションはデザインだけではなく専門知識が必要です。
個人宅であれば、「きれい」という視点だけで電飾を飾れます。
これが商業規模になると、話が180度変わってきます。
商業イルミネーションはとても大規模であり、電飾デザインよりも電気知識が最も重要です。
イルミネーションデザイナーに電気の回線知識がなければ、大規模なイルミネーションは高エネルギーになりまた危険も伴います。
デザイナー自身が第2種電気工事の知識と、建築知識がなければ大規模な空間のエネルギー効率デザインができません。
これらの知識を持っているイルミネーションデザイナーだと、同じ電球個数で同じデザインであってもエネルギー消費量が極端に違ってきます。
しっかりとした知識をもったデザイナーとイルミネーション企画をしないと、環境対策もできないというほど重要な職業です。