今では、クリスマスになるとサンタクロースが来るという文化は日本でも馴染んでいる。
子供にとっては1年のうち待ち遠しい日の中の1日です。
さて、サンタクロースはいつどのように誕生したのでしょうか。
サンタクロースの起源は聖ニコラウス
聖ニコラウスは、「ミラの聖ニコラオ」と呼ばれ伝説化された人物です。
270年頃に誕生し、345年から352年の12月6日にこの世を去ったことから12月6日が聖ニコラウス記念日とされております。
では、伝説となるほどの聖ニコラウスの生涯はどのようなものだったのでしょうか。
聖ニコラウスは270年頃にローマ帝国のパタラ(現在はトルコ)に生まれ、幼い頃から教会にいました。
ニコラウスが司祭になった時、財産を失い3人の娘を身売りしなければならなくなった商品の家庭の存在を知り驚愕します。
その夜に、ニコラウスは問題を抱えるその家に窓もしくは煙突から金貨を投げ入れました。
偶然にも、ニコラウスが投げ入れた金貨は暖炉脇で干していた靴下の中に入り込みます。
これがサンタクロースが靴下の中にプレゼントを入れる文化の起源になります。
さて、それからも時折その家庭の様子を伺いながらニコラウスは2回目の金貨を投げ入れます。
どこの誰がこのような助けをしてくれたのか、ずっと気になっていた問題の家庭の父親は毎日家の外の見張りを続けます。
ある日ニコラウスが3回目の金貨を投げ入れようとした時、やっと問題の家庭の父親がニコラウスを発見します。
父親は涙を流して、ニコラウスにひれ伏し感謝しました。
結果として、ニコラウスが投げ入れた金貨のおかげでその家庭は大切な3人の娘を身売りしなくて済みます。
そして、正式な結婚もできるようになりました。
これ以外にもニコラウスは、困った子供たちを救う事から「子どもの守護の聖人」とされています。
サンタクロース文化の始まり
聖ニコラスの名前は、オランダ語では「シンタクラース」と発音し、それがなまってサンタクロースになりました。
サンタクロースの始まりは聖ニコラスが無くなった時、彼に感謝して「シンタクラース祭」を開いてオランダやベルギーで子供たちにプレゼントを贈りました。
その後、アメリカに移住したオランダ人によって聖ニコラウス伝説が広がりクリスマスが誕生しました。
この素晴らしいクリスマス文化を知り、コカコーラ社がCMにサンタクロースを登場させたことから世界中に広がります。
そして、今の赤い服に大きな袋を抱えたサンタクロースのイメージはこのコカ・コーラ社のCMからきています。
サンタクロースの服が赤い理由
聖ニコラスが来ていた教会の服が、赤い服でした。
赤い色は他人を助ける際に自分の命より大切にするという意味合いと、たとえ負傷して血を流すことになっても人助けに徹するという信念の印です。
サンタクロースの赤には、聖ニコラスが来ていた信念の赤色が反映されております。
しかし、サンタクロースの服が赤い理由はコカ・コーラ社のCMイメージによるものです。
その描写により多くの人々はサンタクロースは赤色というイメージを持ちます。
コカコーラ社のCMが流れるまでは、特に赤色という決まりはありませんでした。
驚きかもしれませんが、ヨーロッパではサンタクロースが緑色や青色です。
海外の映画に登場するサンタクロースも、赤色ではなく黒だったりします。
この事実を知った時は驚きでしたが、私もサンタクロースは赤色という先入観がありイメージとは凄い影響力だなと感じました。